特徴等
本願寺は浄土真宗本願寺派の本山寺院で、下京区堀川通に面して境内を構える。文永9年(1274)、親鸞の末娘覚信尼が東山大谷の地に親鸞の遺骨を改葬し、廟堂を建立したことに始まり、室町時代の八世蓮如のころには多数の門徒を抱える仏教集団に発展した。寺地は東山大谷、山科、摂津石山などを転々とした後、天正19年(1591)に豊臣秀吉より現在の寺地を与えられ、伽藍が整えられた。境内に建つ御影堂、阿弥陀堂など8棟が国宝、経蔵や鐘楼など10棟が重要文化財に指定されており、浄土真宗本願寺派本山のたたずまいを今に伝えている。
唐門 (国宝) は正・背面を唐破風造とし、側面に千鳥破風をつける檜皮葺の四脚門で、境内の南の北小路通に面して開かれている。黒漆の上に孔雀や唐獅子、麒麟、中国故事といった極彩色の豪華な彫刻が施され、随所に錺金具を付けた華麗な門である。見とれて日の暮れるのを忘れてしまうほど美しいということから、「日暮らし門」とも呼ばれている。桃山時代(1573-1614)の建造で、華麗な桃山文化を示現しているよように思われた。
参考資料:本願寺HP/国指定文化財等DB(文化庁)
2022-12-30
       
       
       
       
本願寺唐門 (撮影:2022-12) 本願寺唐門 (撮影:2022-12)
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番号・名称 年 代   構造等
203 本願寺唐門 (国宝) 桃山
(1573-1614)
四脚門、前後唐破風造側面入母屋、檜皮葺
本願寺唐門 (撮影:2022-12) 本願寺唐門 (撮影:2022-12)
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